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2025/02/11
令和7年1月度 258号(R07.01) 長所と短所は表裏一体のもの!?

令和7年1月度 258号(R07.01)

長所と短所は表裏一体のもの!?

 日本経済は失われた20年とか30年とか言われ、他の先進国等が成長を続けているのに比べ停滞ぎみのようです。近隣の韓国や台湾に1人当たりのGDPが抜かれそうだとか抜かれたとか統計資料も見えてきている。最近では緩やかな成長と報じられることもあるが、物価の上昇に給与が追いついていないと思う人が多いだろう。バブル崩壊以降日本人の考え方や行動が大きく変わってしまったのだろうか?

 教育や経済環境など時代が異なれば違って当然だとも考えられる。しかしながら、基本的な気質や文化的背景によるものは、変わってなかったり、ゆっくりとしか変化しないようだ。そう思う理由を述べる。私が学生時代にアメリカの経済摩擦(貿易不均衡)が有り、政府指導のもと業界団体による自主規制が行われた。鉄工、カラーテレビ、自動車など業種製品の種類が変わっても同じパターンが続いた。その後社会人になったある日、NHKかどこかの太平洋戦争の特集番組を休日に見ていた。すると日本軍が負けだしたあたりからの行動がワンパターンで、貿易摩擦の対応と共通すると感じたものだ。他には、日本が既存の技術を磨き上げ最高級の品質のものを作った後、新技術等で突き放されることがあげられる。例えば太平洋戦争の戦闘機ゼロ戦。少し前ではNHKのアナログのハイビジョン(時代はデジタルだと言うことで標準規格にならなかった)。さらに、スポーツなどで、日本が得意な種目のルール改正が行われ力を発揮できないことも知られる。日本は競技のルールをお上が決めたこととして捉え、ルールの中で真面目に競技する。これに対して欧米諸国は自国の選手が有利になるよう積極的にルール改正を求める。国際ルールや国際基準は、競技や産業経済での優位性を得るための基本として重要視されます。そして、幕末の不平等条約の改正に、苦労があった事は歴史で学んだ通りです。

 日本は既存の技術等を極める事に関しては強いが、全く新しい事を伸ばしていくことは得意でない。IT関係、特にソフトウエアに関して全く競争にならない。理由は、過去に大手コンピュータ会社が入札でソフトウェア代金1円で受注したこと。また、画期的なファイル交換ソフトを、著作権法違反として、開発した技術者を逮捕した事件(後に無罪となる)。さらに、新型コロナ蔓延時に、有志が無償ボランティアで開発した接触確認アプリに政府が安易に乗っため、利用者から叩かれ、頓挫したこと など。これでは画期的なソフトウェアが日本で開発されるのは難しいでしょう。

 最近の政府や大手企業で生じる諸問題も、その根本原因は変わっていないでしょう。

もめたら、現状維持で将来に解決を委ねる。なるべく、先人の間違いは追求しない。既得権益はなるべく守る。法律だけでなく、所属する組織集団独自の掟を守る。急激な変化は好まない など。

 しかしながら、それらに善し悪しはないのです。例えば、地方に行っても、神社や寺院が沢山存在します。由来をみるとかなり歴史があります。そして、大抵、火災等災害で損傷し何度も再建されています。再建するに当たって、なるべく創建当時を目指します。無理なら、規模を縮小したり、建築資材を安価なものにします。決して、頑丈な石づくりにしたりしません。そうして、お祭りが存続するのです。文化が諸外国より長く残るのです。短所と思われていたことが長所になるのです。

 ただ、変化の大きいここしばらくの間、日本の長所が活かされ難いと思いますが、どうでしょうか?